「かんずり」ができるまで

かんずりは、新潟県妙高市産の唐辛子と糀、柚子、食塩を原料に作られます。
3年の年月をかけてじっくりと作られるかんずりの原料選びから、商品になって皆様の食卓にのぼるまでをご紹介します。

1年目

素材選び

「かんずり用唐辛子」は、自社栽培と妙高市の契約農家から栽培していただいたものを使用しています。
唐辛子にも種類がありますが、「かんずり用唐辛子」は長い年月の間、自家採種で継続されてきた特別な唐辛子です。見た目が大きく肉厚で辛さにも深みと旨味があります。
糀、柚子、食塩とともに熟成・発酵させることにより独特な風味の「かんずり」が造られるのです。

苗床から畑へ / 3月中旬頃

苗木 雪もまだ残っている3月中旬頃、苗作りは始まります。大きく辛みのある唐辛子から種を取っておき、その種をまいて苗にします。合計数千本の苗を作り、この苗が夏過ぎの収穫まで丹念に育てられます。

収穫 / 8月〜11月

「かんずり用唐辛子」収穫 1本の苗木から鈴なりに実り、春から大切に育てられた唐辛子が収穫の適期を迎えます。傷がついた唐辛子は腐りやすくなるため、1本1本丁寧に収穫します。1回の収穫で数トンの唐辛子が収穫されます。

選別・洗浄・塩漬け / 8月〜11月

選別・洗浄・塩漬け 収穫した唐辛子はたっぷりの水で洗い、虫・傷みなどを取り除くため、丁寧に選別します。
その後、冬に備えて塩漬けにして保存します。

雪さらし / 1月〜2月

雪さらし 塩漬けにされた唐辛子を大寒(例年1月20日)から雪にさらします。
雪質にもよりますが、大体3、4日さらします。
その後、雪とサンドイッチ状になった唐辛子を回収するのですがこれが大変!!(時には1メートル近くも掘り起こす事も・・)毎日天気予報とニラメッコの日が続きます。
効果としては、唐辛子の強いアクを雪が吸い取り、かどの取れた辛味になります。
回収した唐辛子は洗浄、粉砕作業を行い元仕込みの工程に入ります。

元仕込み / 2月〜3月

元仕込み井戸水で洗浄された唐辛子 唐辛子に、糀、柚子、食塩を加え、ここから長い熟成・発酵期間に入ります。
毎年出来るだけ統一した味になるよう気にかけながら3年間大切に管理します。

2年目・3年目

手返し / 年に1回

手返し かんずりの樽を1本1本「手返し」します。
これは空気を入れて発酵を促すとともに、より均一な商品へと造り上げる作業です。

熟成発酵 / 丸3年の間

熟成醗酵 仕込みに足掛け4年間、じっくりと熟成発酵させて1年に1度手返しを行い、ようやく完成品となります。
樽の置く場所により、発酵の早い物・遅い物が出てきてしまう為、完成するまでに何度か置く位置を変えて均一に発酵するようにしています。

瓶詰め・袋詰め

瓶詰め・袋詰め子 最終的な味(旨味・塩味)と色見の確認を行い、充填→金属探知機→計量→賞味期限印字・ラベル貼りなどほぼ自動化されたベルトコンベアを通過し商品となります。

梱包・出荷

出荷 梱包・出荷の際は、1本1本目視確認を行い、数量の確認をして出荷します。